低い外構フェンスはアリ?防犯・目隠しとのバランスを考えるポイント

   
低い外構フェンスを確認する夫婦

「外構のフェンス、思ってたより低くて…これで大丈夫かな?」そんな声、実はよく聞きます。施工が終わってから「やっぱり高いのにすればよかった」と後悔する人も少なくありません。

とはいえ、高すぎるフェンスは圧迫感が出たり、ご近所との関係性にも影響します。見た目や風通しも気になるし、完全に目隠ししてしまうと不審者が入り込んでも気づきにくくなることも。

つまり、フェンスの高さは「ちょうどいい塩梅」がとても大事。防犯・目隠し・景観のバランスをどう取るかが鍵です。そこでこの記事では、「低い外構フェンス」を選ぶときに知っておきたいポイントを解説します。

エクスビズ

こんにちは。元・外構職人のケン(2級建築士)です。このサイトでは、外構に悩む人のために「ウソなし・経験ベース」で記事を書いています。

職人歴は約20年。現場で汗を流しながら、お客様の「理想の外構って何だろう?」をずっと考えてきました。今はその知識と経験を、こうして記事というカタチでお届けしています。

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1. フェンスの「低さ」は何cmから?目安を知ろう

一般的に、フェンスが「低い」と感じられるのは高さが約60〜80cm前後からです。

この高さは、視線を完全に遮ることはできないものの、敷地の境界を示したりちょっとした装飾や仕切りとして機能するレベルです。住宅街では1m未満のフェンスも多く見かけますが、用途によっては物足りなさを感じることもあるでしょう。

  • 60cm前後:装飾目的、境界の明示
  • 80cm前後:ちょっとした目隠し・侵入防止
  • 100cm以上:ある程度の視線カット、安心感

「低いフェンス=使えない」と思いがちですが、敷地条件や目的によっては低さがちょうど良い場合もあります。まずは用途に応じた高さを見極めることが大切です

2. 低いフェンスが活躍するシーンとは?

低いフェンスが最も活躍するのは、視線を遮らずにゆるやかに区切りたい場面です。

たとえばオープン外構で、閉塞感なく敷地の境界を示したいときや、隣地とのトラブルを避けるための「目に見える仕切り」として機能します。また、植栽や花壇と組み合わせることで、デザイン性と柔らかい目隠し効果を両立できます。用途が明確であれば、低いフェンスは合理的な選択になりえます

  • 道路と敷地の境界を明確にする(転落・侵入防止)
  • 玄関前の花壇や植栽を囲む装飾フェンス
  • 子どもの飛び出し防止やペットの行動範囲の制限

ただし「防犯目的」「プライバシー確保」が主目的であれば、高さのあるフェンスを選ぶべきです。役割と目的を明確にしたうえで、「あえて低いフェンス」という選択が活きるシーンを見極めましょう

3. 防犯性を下げないための工夫

低いフェンスでも、防犯性をしっかり確保することは可能です。

フェンスが低いと侵入のハードルが下がるため、心理的な抑止力が働きにくくなります。しかし、防犯は高さだけで決まるものではありません。視認性や人目のつきやすさ、照明、音など複数の要素を組み合わせることで防犯効果は高められます。

  • 足場になりにくいシンプルなデザインのフェンスを選ぶ
  • 人感センサー付きの照明を設置する
  • 死角をつくらず、防犯カメラを併用する

「低いフェンス=防犯性が低い」と思われがちですが、それは短絡的な判断です。敷地全体の設計次第で、低いフェンスでも十分な安心感は得られます

4. プライバシー対策としての低フェンスの使い方

低いフェンスでも、工夫次第でプライバシー対策として十分に機能します。

高さが控えめなフェンスは、敷地の境界を示しつつ圧迫感を与えずに設置できます。また、植物やレイアウトと組み合わせることで、視線をうまく遮ることができます。視線の方向や目的を意識すれば、低フェンスでも安心感のある空間が作れます

  • フェンスの内側に常緑樹や高めの草花を植えて目隠し効果を強化
  • 道路との距離が近い場所には、フェンス+ポストや宅配ボックスを配置して視線を分散
  • 駐車場との間仕切りに使い、車の存在で自然と目線を遮る

「低いと丸見えになるのでは?」と心配される方もいますが、実際には周囲の環境や導線を考えた配置次第です。すべてをフェンスで隠そうとせず、空間全体でカバーする発想が大切です。

5. 高さで迷うなら段階的プランで調整する

フェンスの高さに迷う場合は、段階的なプランで調整するのが現実的な方法です。

一度に全てを決めてしまうと、後で「思ったより高すぎた」「圧迫感がある」といった後悔が出やすいです。最初は低めのフェンスで様子を見て、必要があれば追加で設置や高さ変更を検討することで、無駄な出費ややり直しを避けられます。暮らしながら調整できる余地を残すのが賢明です

  • 道路側は低め、隣地側は高めなど場所によって高さを変える
  • 植栽やパネルを追加して後から目隠し性能を高める
  • 伸縮フェンスや着脱式パネルで一時的に調整する

「一度で完璧な高さにしないといけない」と思い込む必要はありません。生活してみないと分からない部分も多いため、最初から柔軟に対応できるプランを立てておくことが結果的に満足度を高めます

👷 元・外構職人の辛口視点トーク

エクスビズ

フェンスって言うと「目隠し」とか「防犯」ばっか気にするヤツ多いけど、そもそも飾り用のフェンスって選択肢もアリなんだよ。高さが低くても、雰囲気をガラッと変えられる。完全に装飾目的なら、機能は最低限でOK。その分、デザインや素材にこだわれる。

例えばウッドフェンスを腰高で入れたり、アイアンで欧風にしたり、やり方次第で「お前の家らしさ」が出る外構が作れる。現場でも「低いけどこれ最高だな」ってパターン何回も見た。機能だけで選ぶと後悔するけど、見た目も重視すりゃワクワクする家になる。

ただし勘違いすんなよ。「低い=安い」じゃねえ。凝ったデザインや変わった素材使えば金はかかる。だからまずはツール使って、費用とプランの整理をしろ。勢いで突っ込んで、途中で予算尽きるのが一番ダサいからな。飾り用でも、本気で考えた外構はマジで映えるぞ。

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まとめ

低い外構フェンスは、必ずしも「防犯性が低い」や「目隠しにならない」といったネガティブな面ばかりではありません。オープンで開放的な印象を与えつつ、敷地の境界を明確にできるというメリットもあります。

ただし、高さや設置位置を誤ると「丸見え」「安心できない」といった後悔にもつながりやすいです。特に道路側や隣家との距離が近い場合は、フェンスの高さだけでなくデザイン・素材選びも重要です。不安があるなら、まずは外構の専門家に意見をもらいましょう

「まだ迷っている」という方は、無料の外構プラン診断ツールを使って、自分の考えを整理するのが第一歩。「すぐに工事を進めたい」場合は、一括見積もりで複数の業者から相場と提案を比較するのが効率的です。

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後悔するのは、動かなかった人だけです。

迷っているうちに時期を逃したり、何も動かずに理想と違う仕上がりになる人が本当に多いです。外構は想像以上に決めることが多く、頭の中だけで整理するのは難しいからです。

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