外構の土留めDIYはどこまで可能?プロに頼む前に知っておきたい基礎知識

   
外構の土留めをDIYする男性

「庭の傾斜が気になる」「雨が降ると土が流れて困る」——そんな悩みをきっかけに、外構の土留めを自分でやってみようかと考え始める方は少なくありません。DIYで土留めをすれば費用も抑えられ、達成感もあります。

でも実際には、「どんな材料を使えばいいの?」「崩れてこないか心配…」と不安も尽きません。やり方を間違えると、せっかくのDIYが逆効果になることもあるのです。プロに頼む前に、まずは土留めDIYの可能性と限界を理解することが大切です。

そこでこの記事では、外構の土留めをDIYする際のポイントや注意点、そしてプロに任せるべきラインについて、わかりやすく解説していきます。

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こんにちは。元・外構職人のケン(2級建築士)です。このサイトでは、外構に悩む人のために「ウソなし・経験ベース」で記事を書いています。

職人歴は約20年。現場で汗を流しながら、お客様の「理想の外構って何だろう?」をずっと考えてきました。今はその知識と経験を、こうして記事というカタチでお届けしています。

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1. 土留めとは?役割と必要性を理解しよう

土留めとは、土地の高低差による土の崩れを防ぐための構造物です。

住宅の外構では、敷地内の土が流れ出したり、隣地に影響を与えたりしないようにするために設置されます。また、美観や利便性の面でも重要で、土留めがあることで安心して庭やアプローチを使えるようになります。

  • 斜面や傾斜のある土地に設置して土砂の崩壊を防ぐ
  • 庭の段差を利用してゾーニングを明確にする
  • 玄関前や駐車場の高さを安定させる

「自宅は平地だから関係ない」と思うかもしれませんが、実はわずかな高低差でも雨水の流れや土の移動が問題になることがあります。だからこそ、土留めの必要性を正しく理解しておくことが重要です。

2. 土留めDIYに向いているケース・向かないケース

土留めのDIYは、現場の条件次第で向き・不向きがはっきり分かれます。

敷地に高低差が少なく、支える土の量が少ない場所であれば、DIYでも比較的安全に施工できます。しかし、土圧がかかる大きな土留めや、雨水の排水を考慮する必要があるケースでは、専門知識と技術が求められます。失敗すると、土の流出や構造物の崩壊につながるリスクがあります。

  • 向いているケース:高低差が30cm未満の花壇や庭の縁取り程度
  • 向かないケース:1m以上の高低差がある斜面や、車両が通行する場所の横

「自分でできそう」と感じても、後から修正するのは難しい作業です。リスクを理解せずに挑戦すると、かえってコストがかさむこともあります。土留めDIYは、あくまで小規模で安全性の確保が可能な範囲にとどめるのが賢明です。

3. 土留めDIYで使える主な材料と道具

土留めをDIYで行う場合、適切な材料と道具を選ぶことが成功のカギです。

材料や工具の選定を誤ると、仕上がりが不安定になったり、耐久性に欠けたりする恐れがあります。反対に、初心者向けの使いやすい素材を選べば、施工の難易度はぐっと下がります。特に土圧が小さい箇所であれば、比較的簡単な資材でも対応可能です。

  • 枕木:見た目がナチュラルで加工しやすく、小規模の土留めに向く
  • コンクリートブロック:安定感があり、DIYでも使いやすい
  • L字擁壁ブロック:強度が高く、ある程度の土圧にも対応可能
  • スコップ・水平器・練り鏝などの基本工具

「とりあえずあるものでやってみよう」と考える方もいますが、それでは後からやり直しになるケースもあります。最初に「何に使うか・どこに施工するか」を明確にして、道具と材料を揃えることが、DIY成功の第一歩です。

4. DIY手順の基本と施工のコツ

土留めをDIYで行う場合は、正しい手順と施工のコツを押さえることが重要です。

自己流で進めてしまうと、仕上がりが不安定になったり、時間や材料を無駄にする恐れがあります。基本的な手順と、地面や材料の性質に応じた工夫を取り入れることで、より安全で長持ちする土留めが可能になります。

  • 設置場所の整地と水平確認
  • 砕石・砂などの下地をしっかり転圧する
  • 使用するブロックや枕木の固定方法を確認する
  • 排水性を考慮して、裏に砕石層や水抜きパイプを設ける

「簡単そうに見えるから」と安易に始めると、完成後のトラブルに悩まされることもあります。基本を守って丁寧に進めることが、DIY成功のカギです。

5. ここが限界!プロに依頼すべき土留めの条件とは?

土留め工事にはDIYでできる範囲と、明らかにプロの手を借りるべき範囲があります。

特に高低差が大きい場所や重量物を扱うケースでは、構造計算や安全性の確保が必要となり、素人の判断で施工すると崩落や事故のリスクが高まります。加えて、地域によっては一定の高さを超える土留めに建築確認申請が必要な場合もあり、法的な知識も求められます。

  • 1mを超える擁壁を設置する場合
  • 地盤が緩く水はけが悪い土地
  • 敷地境界に接する場所への施工
  • コンクリート基礎や鉄筋を用いる構造

「多少なら自分でできるかも」と思っても、命や隣地トラブルに関わるような場所は、最初からプロに任せた方が安心です。費用はかかっても、安全性や耐久性を考えれば決して高い出費ではありません。

👷 元・外構職人の辛口視点トーク

エクスビズ

土留めをDIYでやりたい?気持ちはわかるけど、正直、素人が手を出していいラインってあるんだよ。現場20年以上やってるけど、何回も見た。「途中までやったけど崩れてきた」「隣とトラブルになった」ってパターン。ネットで調べた程度の知識じゃ、地盤も排水も読めねぇって。

高低差があって擁壁っぽくなるなら、まずプロに見せろ。費用が怖いなら、無料でいいから見積もり取って、頭の中整理しろ。自分でやると決めるのはそれからでも遅くねぇ。勢いだけでやると、崩れてからじゃマジで手遅れ。怪我人出たら、金どころの話じゃ済まないからな。

このツールは、土留め含めて外構費用の相場とプランを整理するためのもんだ。無料で使えるし、今の時点で「何ができて、何が危ないか」がはっきり見える。甘く見てると、痛い目みるぞ。DIY好きでも、命と隣人関係だけは守っとけ。それがプロの本音だ。

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まとめ

外構の土留めは、見た目だけでなく安全性や機能性にも関わる大切な工事です。DIYでできる範囲もありますが、設計や施工を間違えると崩壊や雨水トラブルの原因になりかねません。まずは自宅の状況に応じた対応が必要です。

「自分でやるか、プロに頼むか」を判断するには、費用感や施工の難易度を把握しておくことが不可欠です。特に高低差が大きい土地や大型のブロックを使う場合は、最初から専門業者に相談するのが無難でしょう。

もし「まだ迷っている」という段階なら、無料診断ツールで自分の条件に合う方法を整理してみてください。「すぐに工事したい!」という方は、一括見積もりを活用すれば、信頼できる業者と出会う近道になります。

信頼できる業者と出会うには?

 完成した外構を眺める家族

後悔するのは、動かなかった人だけです。

迷っているうちに時期を逃したり、何も動かずに理想と違う仕上がりになる人が本当に多いです。外構は想像以上に決めることが多く、頭の中だけで整理するのは難しいからです。

たとえば「駐車場の位置はどうする?」「子どもが遊べるスペースも残せる?」など、自分では気づけなかったポイントをプロが的確に提案してくれます。たった1回の提案を見ただけで、頭の中が一気に整理されたという人も多いです。

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