ブロック塀の種類と特徴【化粧ブロック・コンクリートブロックの違い】

ブロック塀の種類(普通と化粧)の画像

「化粧ブロックとコンクリートブロックって何が違うの?」——カタログや施工例を見比べても、結局どちらが自分の敷地に合うのか迷いますよね。見た目の雰囲気も大事ですが、耐久性やコスト、施工条件まで含めて考えると選び方は変わってきます。

一般的なコンクリートブロック(CB)は素地のまま使えるシンプルさが魅力で、化粧ブロックは表面意匠や色・質感のバリエーションが豊富です。ただし見た目だけで選ぶと納まりやメンテでつまずきやすいのも事実。高さや風、上に載せるフェンスなど、条件に応じた使い分けが必要です。

では、どう比べて何を基準に決めればよいのか。そこでこの記事では、両者の基本と違い、材料・構造・コスト・メンテの視点、用途別の使い分け、選ぶ前のチェックポイントまでプロ目線で整理します。

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こんにちは、元・外構職人のケン(2級建築士)です。このサイトでは、外構で悩む方に向けて、「ウソなし・経験ベース」で記事を書いています。

現場で約20年、夏は炎天下で汗だくになり、冬はかじかむ手でブロックを積みながら、数えきれない外構工事に携わってきました。実際の失敗や後悔の事例もふまえて、読んだ方が同じ失敗を避けられる判断材料をまとめています。

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1. ブロック塀の基本と違い

ブロック塀は「素地のコンクリートブロック(CB)」と「表面意匠を施した化粧ブロック」の二系統を理解することが出発点です。

CBは後仕上げ(塗装・左官・タイル)で表情を変えやすく、コスト調整や部分補修がしやすいのが利点です。化粧ブロックは工場成形の意匠が一体で、施工後すぐに見栄えが整い工期も読みやすいです。ただし両者とも構造安全は基礎・配筋・控え壁・排水で決まり、安全は厚みより仕様が要点です。

  • CB:初期費用を抑えやすい/後から仕上げを選べる/補修・再塗装が容易
  • 化粧ブロック:色・質感が豊富/継ぎ目の陰影で高級感/初期費用は上がりがち
  • 共通:厚み(120/150)選定、背面排水・水抜き、天端笠木で耐久性を確保
  • 用途目安:境界・目隠し・フェンス併用など条件で使い分け

「見た目重視なら化粧、安いならCB」という単純な選び方では失敗します。高さ・風当たり・上載荷重・敷地条件で最適解は変わります。まず用途と数値条件を固めて仕様を確定し、その枠内で意匠を選ぶ――この順番が結局いちばん納まりよく、長持ちします。

2. 材料・構造の比較:強度・重量など

化粧ブロックと素地のコンクリートブロックは、見た目ではなく強度・重量・耐久・メンテの総合で比較して選ぶべきです。

強度は“ブロックの種類より仕様”が決めるため、基礎寸法や配筋、控え壁、グラウト(中詰め)の有無が支配的です。化粧ブロックは意匠面の分だけ重量が増えやすく、基礎や控え壁ピッチに影響します。表層の凹凸が多いほど汚れや白華が出やすく、撥水処理や笠木の雨仕舞いで保護が必要になります。

  • 強度:基礎の根入れ・幅、縦横配筋、控え壁、グラウト充填の設計で決まる
  • 重量:化粧ブロックは1個当たりが重く、搬入・据付と基礎設計に配慮が必要
  • 耐久:凹凸・吸水率が高いと汚れや白華が出やすく、撥水や笠木で低減
  • メンテ:素地CBは塗装・左官で再生しやすい/化粧は部分補修の色合わせが難しい

「化粧の方が頑丈で長持ち」と思われがちですが、仕様が不足すればどちらも不具合は起きます。まず敷地条件と必要強度を数値で確定し、重量・清掃性・補修のしやすさまで含めて比較することが、結局いちばん合理的な選び方です。

3. 見た目とコストのバランス

見た目とコストは段階的に選び、素地CB→素地CB+仕上げ→化粧CB→化粧CB+笠木・フェンスの順に費用が上がる前提で、用途と露出度に合わせて最適点を決めるのが現実的です。

総額は材料単価だけでなく、施工手間や付帯(笠木・目地・防汚処理)で変動します。化粧ブロックは色柄の自由度が高い反面、割付調整やカットの手間が増えがちです。素地CBは初期費用を抑えやすい一方、塗装・左官を加えると維持管理も考慮が必要です。初期費用と維持費の合計で評価するのが失敗しないコツです。

  • 素地CB(無塗装):最も経済的。裏手や隣地側など視認性が低い面に
  • 素地CB+塗装/左官:低〜中価格。色合わせ可、定期メンテ前提
  • 化粧CB(ベーシック意匠):中価格。色・テクスチャの選択肢が広い
  • 化粧CB(高意匠・大型):中〜高価格。重さ増で基礎・配筋の確認が重要
  • 化粧CB+笠木/フェンス併用:中〜高価格。意匠効果大、アンカー計画必須
  • タイル貼り/石張り仕上げ:高価格。美観高いが下地精度と排水計画が鍵

「結局、安い方が正解では?」と思うかもしれませんが、道路沿いなど目立つ面は意匠の費用対効果が高い一方、視認性の低い面は素地+最小仕上げで十分な場合があります。面ごとに露出度と耐久要求を分けて配分することで、見た目とコストの両立が実現します。

4. 使い分けの実例

用途ごとに「素地CB」と「化粧ブロック」、さらにフェンスを組み合わせて選ぶと、安全性・コスト・景観のバランスが取れます。

境界は通り芯の精度と耐久、目隠しは高さと風荷重、擁壁上は構造制限と重量が要点です。フェンス併用なら軽量で風抜けが良く、維持管理もしやすくなります。迷ったら機能→構造→意匠の順に決めるのが失敗を防ぐ近道です。

  • 境界:低〜中高さはCB120素地+笠木でスリムに。見栄え重視は化粧CBを低段数で
  • 目隠し:下部CB(2〜3段)で基礎高さを確保し、上部はアルミ/樹脂フェンスで軽量に(総高1.6〜2.0m目安)
  • 擁壁上:構造条件・管理者承認を前提に、基本は軽量フェンス優先。ブロックは必要最小限
  • フェンス併用:芯材アンカーか独立基礎で応力分離。メンテ時に部材を個別交換できる設計に
  • 雨仕舞:天端は笠木+微勾配、端部止水と水抜きで劣化を抑制

「化粧ブロックを高く積めば早いのでは?」と思うかもしれませんが、重量・風圧・コストが増え、メンテも重くなります。一方「フェンスだけ」だと足元の遮蔽や耐衝撃が不足しがちです。結局は用途別に組み合わせるのが合理的で、美観と安全、費用の三立を実現できます。

5. 選定前チェックリスト

化粧ブロック/コンクリートブロックを選ぶ前に、基礎・配筋・控え壁・排水・法規を数値で確認することが最重要です。

厚みや見た目だけでは安全性は決まりません。地盤や必要高さ、上載荷重、風当たり、仕上げの重量で必要仕様は変わります。とくに排水計画と控え壁の有無は耐久性を左右します。「構造・排水・法規」の三点を同時に満たしてはじめて長持ちします。

  • 基礎:地耐力・凍結深度に応じた根入れと幅、連続フーチング/基礎梁、既存基礎流用可否
  • 配筋:縦筋・横筋の径とピッチ、定着長・重ね長さ、かぶり厚さ、継手位置の明記
  • 控え壁:必要有無とピッチ(計画高さ・風・土圧の有無で判断)、擁壁上は慎重に
  • 排水:裏込め砕石+水抜き穴、透水目地、天端1〜2%勾配(短距離集水は2〜3%)
  • 法規・境界:自治体基準、越境・隣地同意、道路・擁壁上の制限、フェンス併用時の条件

「厚いブロックや化粧なら安心」と考えがちですが、仕様不足があればひび割れや傾きに直結します。チェックリストで条件を数値化し、全体計画に合う種類と仕様を選ぶ――この順番が結局いちばん確実で、後悔のない選定につながります。



👷 元・外構職人の辛口視点トーク

エクスビズ

化粧ブロックにすれば全部解決?そんな魔法はない。CBでも化粧でも、塀の寿命は厚みより仕様で決まる。基礎・配筋・控え壁・排水・法規、この5点が噛み合って初めて“持つ”。写真映えは最後でいい。俺は現場20年以上、何百件も見てきたが、見た目先行の塀はだいたい早死にする。覚えろ、意匠は仕様の上に立つ——これが鉄則だ。

迷ったら条件で切れ。高さを出す、風が強い、上にフェンスを載せる、擁壁上に乗る→仕様を上げろ。低〜中高さ、仕上げが軽い、敷地を広く使いたい→軽量側で攻めてもいい。ただし控え壁ピッチ、縦横筋、天端の雨仕舞い、背面の水抜きは図面で確定。ここをケチると割れ・傾き・エフロのフルコースになる。要は控え壁と排水をケチるな、だ。

で、何からやる?まずこれやれ。敷地条件と高さ・仕上げを入れて、外構全体の費用相場とプランを整理できる無料ツールで全体像を固めろ。数字が出れば、CBか化粧かなんてすぐ決着する。動かないやつほど高くつく。今日中に条件を打ち込んで、仕様で勝て。写真は後からいくらでも盛れる。

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まとめ

化粧ブロックとコンクリートブロックは、意匠の違いだけでなく耐久性・コスト・施工条件で適材適所が変わります。まずは高さ・風当たり・上載荷重・敷地条件を数値で整理し、基礎寸法や配筋、控え壁、排水計画まで含めて選びましょう。見た目より先に「仕様」を固めることが、長持ちと安全への近道です。

意匠や質感を重視し、目隠しや外観統一を狙うなら化粧ブロックが有利です。コストや後メンテ、仕上げ自由度を重視するなら素地CB+塗装・左官・笠木などの組み合わせも有効です。いずれの選択でも、背面排水や天端の雨仕舞い、フェンス併用時の強度確保など“見えない部分”の設計が品質を左右します。

ここで止まらず次の一歩へ。全体像を固めたい段階なら、外構全体の費用感とレイアウトを素早く整理できる無料診断ツールで方向性を掴みましょう。すでに工事へ進みたい場合は、外構一括見積もりで仕様と価格を並べて比較するのが近道です。読むだけで終わらせず、今日の検討を数字とプランに落とし込んで前進しましょう。

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