外構の枡が目立って邪魔?位置とデザインの工夫でスッキリ解決

   
外構枡が邪魔な位置にあるアプローチ

せっかくの外構が完成したのに、なぜか見た目がパッとしない…。その原因が「枡(ます)」だった、というケースは意外と多いです。コンクリートの中にぽつんと浮いたような枡、アプローチの真ん中に位置している枡——これでは見た目もテンションも台無しです。

設計段階では気づきにくい「枡の位置」は、あとから気になってくる盲点のひとつ。しかも一度設置された枡は、簡単に移動できるものではありません。見栄えと機能性を両立させるには、初期段階からの対策が不可欠です。

そこでこの記事では、「外構の枡が邪魔!」とならないための配置の考え方や、おしゃれに見せる工夫、失敗を防ぐためのポイントをわかりやすく解説していきます。

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こんにちは。元・外構職人のケン(2級建築士)です。このサイトでは、外構に悩む人のために「ウソなし・経験ベース」で記事を書いています。

職人歴は約20年。現場で汗を流しながら、お客様の「理想の外構って何だろう?」をずっと考えてきました。今はその知識と経験を、こうして記事というカタチでお届けしています。

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1. 枡が目立つ理由とは?設置位置と素材の問題

外構における枡が目立ってしまう原因は、主に「設置位置」と「素材の質感」にあります。

特に建物やアプローチの真ん中など、視線が集まりやすい場所に設置されていると、どうしても目についてしまいます。また、周囲の舗装や仕上げとまったく異なる素材(グレーのプラスチックやコンクリート製)であることも、浮いた印象を与える一因です。

  • アプローチや駐車場の中央に設置されている
  • 周囲と違う色・素材で悪目立ちしている
  • 高さ調整が甘く、出っ張ったり凹んだりしている

「点検用だから仕方ない」という意見もありますが、それならなおさら周囲と調和させる工夫が必要です。目立つ理由を理解し、計画段階で対策すれば、枡の存在感を最小限に抑えることができます

2. 枡をおしゃれに隠すためのデザインアイデア

枡が目立たないようにするには、外構全体のデザインに溶け込ませる工夫が必要です。

そもそも枡は点検や排水のために必要な設備ですが、そのまま露出していると景観を損ねてしまいます。とはいえ、機能を損なわずに目立たせない方法もいくつかあります。ポイントは「隠す」ではなく「なじませる」ことです。

  • 自然石やレンガでカモフラージュする
  • 枡の上に鉢植えやガーデン雑貨を置いて風景化する
  • 人工芝やタイルでフタ部分だけ切り抜くように施工する

ただし完全に隠すと、点検やメンテナンスの際に手間がかかることもあります。見た目と実用性のバランスを取りながら、目立たないけれどアクセス可能なデザインを意識することが大切です。

3. 枡の位置を調整することは可能?できる範囲と注意点

枡の位置はある程度までなら調整可能ですが、自由自在というわけにはいきません。

枡は下水道や雨水排水の要となる設備のため、配管の勾配や既存の埋設ルートに制限されるからです。特に公共枡に接続される最終枡は動かすことができず、その前段階にある枡のみが移設の対象となります。また、移設にあたっては土中の配管延長や接続変更も必要なため、費用もかかります。

  • 雨水枡は多少の移動が可能(配管の傾斜に注意)
  • 汚水枡はトイレ等に直結するため慎重な対応が必要
  • 公共枡(最終枡)は基本的に移設できない

「じゃあ好きな場所に変えてもらおう」と考えがちですが、配管の流れや高低差を無視すると水はけ不良や詰まりの原因になります。枡の移動には限界があることを理解したうえで、デザインと機能を両立する位置を検討することが重要です。

4. 外構プラン作成時に意識すべきチェックポイント

外構プランを立てる際は、見た目だけでなく実用性と将来性も含めてバランスよく考えることが大切です。

なぜなら、外構は一度施工してしまうと簡単に変更できないうえ、生活動線やメンテナンス性に大きく影響を与えるからです。特に枡の位置や配管、車の出し入れ、植栽の管理などは、見落とされがちな要素です。

  • 水道・電気・排水などインフラの配置を確認
  • 車の動線と来客用スペースの確保
  • 枡や点検口の位置と処理方法
  • 将来のライフスタイル変化への対応力

見た目を重視しすぎて実用性が犠牲になることもありますが、それでは本末転倒です。トータルバランスを意識したプランが、長く快適に使える外構の鍵となります

5. 実例から学ぶ「うまく処理された枡」の工夫とは?

枡の存在を感じさせないように工夫された外構は、見た目も使い勝手も良好です。

枡の配置やデザイン処理を最初から意識して設計することで、外構全体のバランスを崩さず、メンテナンス性も確保できます。特に目立ちやすいアプローチや駐車場部分では、工夫次第で驚くほど自然に仕上げられます。

  • 天然石やタイルで枡の蓋を一体化させる
  • 植栽やデザイン物(立水栓・照明)の陰に配置
  • デザイン性の高い鋳物蓋を使用する
  • 駐車スペース内では、車輪の通らない場所にずらす

「枡があるから仕方ない」とあきらめてしまうと、それだけで外構の完成度が下がってしまいます。ほんの少しの工夫と発想の転換で、枡は“目立たない存在”に変えられるのです

👷 元・外構職人の辛口視点トーク

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枡ってのはな、職人にとってもめちゃくちゃ邪魔なんだよ。土間コンのときはまだマシだ。型枠組んで、ちょっと避けりゃ済む。でもよ、石貼りとかインターロッキングのとこに枡があると最悪だぞ。タイルに合わせて細かくカットして、角度もピタッと決めないと見栄えが崩れる。正直、手間ばっかり増えるだけ。

そもそも枡の位置って、外構のこと一切考えてねぇ設備屋が勝手に決めてんだよ。「ここに枡置きました」ってな感じでな。現場じゃ「なんでそこに置いたんだよ!」って怒鳴りたくなる位置にあることが多すぎる。設計段階でちゃんと連携取ってくれって話。

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まとめ

外構における「枡(ます)」は、排水や点検のために必要な設備ですが、その位置や見え方ひとつで全体の印象を大きく左右します。何気なく配置された枡が、外構の美観や動線を邪魔してしまうことは珍しくありません。

だからこそ、外構工事を依頼する前に、枡の位置や処理方法までしっかりと検討しておくことが重要です。配置の工夫やデザイン的な処理で、枡の存在感を抑えながら、機能も損なわない外構を実現できます

「まだ迷っている」という方は、まず無料診断で今の状況を整理しましょう。「すぐに工事を進めたい」場合は、外構一括見積もりを活用して、自分に合った業者を効率よく見つけることから始めてみてください。

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